採用
  • #採用戦略
  • #スタートアップ
  • #ストックオプション

人材流出が起きる業界とは?データから読む狙い目業界とスカウト戦略

辻 雅史辻 雅史
公開日 2026.01.12
なぜあの業界から人材が流出しているのかを一枚で伝えるヒーロー画像

中小企業の採用難が常態化する中で重要なのは、「人が足りない理由」だけではなく「人はどこから出ているのか」を把握することです。 厚生労働省や総務省のデータを見ると、離職者は特定の業界に集中している一方で、転職希望者は増え続けており、実際に行動している層と潜在層の乖離が拡大しています。この記事では、産業別の離職者数・転職動向データをもとに、人材が流出している業界の構造を読み解き、中小企業が取るべきスカウト戦略を整理します。

まとめ

  • 人材流出は特定業界に集中している:「卸売業・小売業」「医療・福祉」「宿泊・飲食サービス業」では離職者が多く、人材供給が継続的に発生している。
  • 転職市場は潜在層が拡大している:転職者数は横ばいである一方、転職希望者は増加しており、「動きたいが動いていない層」が厚く存在する。
  • これらの業界は中小企業にとって狙い目である:汎用的な実務スキルを持ちながら、評価やキャリアの制約により力を発揮しきれていない人材が多い。
  • 待ちの採用は届かない:転職サイト中心の採用では接点を持ちにくく、ダイレクトスカウトが有効な手法となる。

人材不足の時代において重要なのは、母集団の奪い合いではなく、「どの業界から、どんな人材を、どう取りにいくか」を構造的に設計することです。
データに基づいた業界選定と能動的なスカウト戦略こそが、採用競争を抜け出すための現実的な第一歩だと考えられます。

離職者は「卸売業・小売業」「医療・福祉」「宿泊・飲食サービス業」で多い

産業別の離職者数は「卸売業・小売業」「医療・福祉」「宿泊・飲食サービス業」で特に多くなっています。

中小企業の採用難が続く中、「そもそも人がどこから出ているのか」を把握することが重要です。

厚生労働省の「雇用動向調査」によると、産業別の離職者数は以下のようになっています。

  • 「卸売業,小売業」:1,427.0 千人
  • 「医療,福祉」:1,135.4 千人
  • 「宿泊業,飲食サービス業」:1,070.8 千人
厚生労働省「雇用動向調査」に基づく産業別の離職者数を示した表。卸売業・小売業が1,427.0千人、医療・福祉が1,135.4千人、宿泊業・飲食サービス業が1,070.8千人と、これらの業界で離職者数が多いことを示している。
図1 産業、就業形態別入職者・離職者状況(令和6年(2024))

参考:厚生労働省「令和6年 雇用動向調査

転職希望者は年々増加している

転職者数は横ばいで推移している一方、転職を希望する層は増加しています。

総務省「労働力調査」によると、実際の転職者数は年間300万〜330万人規模で大きな増加は見られませんが、転職等希望者は約1,000万人と年々増加しています。

このことから、「転職したいが、まだ行動には移していない潜在層」が厚みを増していると考えられます。

詳しくは以下の記事で解説しています。
転職市場から応募者が消えた?ダイレクトスカウトが必須である3つの理由

したがって、先ほど挙げた業界からの離職者は、実際に転職市場へ流入している可能性が高い層だと考えられます。

参考:総務省統計局「労働力調査(基本集計)2024年(令和6年)平均結果

中小企業にとって狙い目の業界

上記の業界は、中小企業にとって狙い目の業界と言えます。

「卸売業・小売業」「医療・福祉」「宿泊・飲食サービス業」といった業界では、顧客対応、現場運営、数値管理など、業界を問わず通用する汎用的なスキルが日常業務を通じて培われています。一方で、労働環境やキャリアの制約により、成果や能力が十分に評価されにくい構造もあり、転職を検討する人材が継続的に生まれています。

こうした人材は、大手企業が重視しがちな職歴やブランドと必ずしも一致せず、採用競争からこぼれ落ちやすい傾向があります。しかし、中小企業にとっては、実務能力を重視した採用や裁量あるポジションの提示が可能であり、即戦力人材を直接狙える余地が大きい業界だと考えられます。

有効な採用手法はダイレクトスカウト

そこで、SNSを活用したダイレクトスカウトが有効な採用手法になります。

こうした業界の人材の多くは、大手転職サイトやスカウトサービスに積極的に登録しているわけではありません。そのため、待ちの採用では接点を持ちにくく、企業側から直接アプローチできるダイレクトスカウトが有効になります。

業界文脈を理解した上で経験を言語化し、職種別にスカウトすることで、中小企業でも十分に勝ち筋を描くことが可能です。


「Kachilu Scout」なら、マンパワーの足りない人事部に代わり、転職潜在層へのダイレクトアプローチを完全自動化できます。
X・Facebook・LinkedInなどの公開情報を統合し、AIが最適な人材を自動で抽出・スカウト。
詳細検索、AIマッチング、自動スカウト、日程調整までワンストップで完結します。

詳細はこちら:Kachilu Scout

執筆者

辻 雅史

辻 雅史

インターン

情報系大学院在籍。教育系スタートアップにて、運営として記事制作やデータ分析、集客やマーケティングなどの業務に従事。スタートアップ従事者として、挑戦しやすい日本を実現するため株式会社BizDBにインターン参加。