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リード獲得とは?BtoBで使える12の施策と自社に合う方法の選び方

リード獲得とは、将来顧客になる可能性がある企業や担当者を見つけ、次の連絡や案内につながる接点を得る活動です。BtoBでは、検索中の人を集める施策、課題への関心を育てる施策、狙う相手へ直接働きかける施策を使い分けます。大切なのは施策数ではなく、見込み顧客が情報を探す場所、成果を確認したい時期、使える予算、獲得後に対応できる件数から主軸を選ぶことです。

公開日: 2026年8月31日更新日: 2026年8月31日読了目安 13分

この記事の要点

  • リード獲得はアクセス数を増やすことではなく、将来顧客になりうる相手を見つけ、次の連絡につながる接点を得ることです。
  • 自社に合う施策は、顧客の需要状態、対象者の見つけやすさ、成果までの期間、予算、獲得後の対応力で決まります。
  • 12施策を同時に始めず、主軸を1つ、補助を1つまで選び、同じ対象と次の行動で検証します。
  • 役職や企業を指定して早く接点をつくりたい場合は、LinkedIn、メール、電話などのアウトバウンド施策が候補になります。

執筆

Kachilu Research

プロダクト調査・編集チーム

監修

Tatsuro Matsuzaki

CTO at Kachilu

LinkedInで1,000人以上のフォロワーを持ち、LinkedInを活用した採用・営業アプローチの設計と実践に精通。

リード獲得とは、見込み顧客との接点を得ること

BtoBのリード獲得は、リードジェネレーションとも呼ばれます。自社の顧客になりうる企業や担当者を見つけ、その後の案内や営業活動につながる接点を得ることです。フォームへの登録、ウェビナーへの申込み、展示会での会話、紹介、LinkedInでの返信など、相手の関心や行動を確認できる接点が入口になります。

リードの定義は企業や施策によって異なります。本記事では、相手を特定できない記事閲覧や広告表示、公開情報から連絡先を見つけただけの相手はリードに含めません。対象条件に合うか、どの接点で関心や行動を確認したか、次の会話へ進んだかを分けて記録します。

段階実務での状態次に確認すること
訪問者記事やサービスページを見ているが、相手を特定できない。どのテーマや流入元に反応したか。
見込み客候補対象条件に合う企業や担当者を特定したが、反応はまだ確認していない。連絡する理由と適切な接点があるか。
リード登録、申込み、紹介、返信など、次の案内につながる相手の行動や関心がある。対象条件に合い、課題を確認できるか。
有望リード事前に決めた対象条件と関心の基準を満たす。次の行動に合意するか。
商談課題、条件、関係者を会話で確認する段階に進んでいる。提案や検証を進める条件がそろうか。

顧客の需要から、インバウンドとアウトバウンドを使い分ける

リード獲得施策は、同じ役割を持つものではありません。すでに解決策を検索している人、課題はあるが探し始めていない人、需要は未確認でも対象として特定できる人では、接点のつくり方が異なります。顧客の需要と接点の始まり方を3つに分けると、選択肢を絞りやすくなります。

接点の始まり方相手について分かること主な施策向く目的
インバウンド:検索から始まる課題や製品カテゴリを検索し、比較を始めている。SEO、検索広告、比較サイトすでにある需要を取り込む。
インバウンド:情報への反応から始まる現状に不満はあるが、解決方法や優先度はまだ定まっていない。資料、ウェビナー、SNS広告、イベント課題への理解と関心を育てる。
アウトバウンド:企業側の働きかけから始まる相手の需要は未確認だが、対象企業や担当者を特定できる。LinkedIn、メール、電話、ABM、紹介対象を選び、会話のきっかけをつくる。

検索需要が十分にある市場では、SEOや検索広告が継続的な入口になります。新しいカテゴリや指名検索が少ないサービスでは、待つだけでなく、対象者を選んで課題仮説を確かめるアウトバウンド施策も候補になります。両方を組み合わせる場合も、どの需要状態へ働きかける施策なのかを分けて管理します。

BtoBで使える12のリード獲得施策

各施策の違いは、集められる件数だけではありません。相手を指定できるか、接点までに必要な時間、最初に用意するもの、獲得後の対応方法が異なります。自社の条件に近い施策を比較してください。

すでにある需要を取り込む3施策

施策向く場面最初に必要なもの主な注意点
1. SEO・記事顧客が課題や解決策を継続的に検索している。検索意図に答える記事と、次に読む導線。検索から読まれるまで時間がかかる場合があり、検索されないテーマでは流入を作りにくい。
2. 検索広告検索語から顧客の目的を絞れ、早く訴求を検証したい。キーワード、広告文、検索意図に合うLP。クリック後の転換率と有望度まで見ないと採算を判断できない。
3. 比較サイト・資料請求媒体製品カテゴリを比較している人に見つけてもらいたい。製品情報、比較軸、事例、迅速な獲得後のフォロー。比較軸が価格や機能に偏らないよう、対象と用途を説明する必要がある。

課題への関心を育てる4施策

施策向く場面最初に必要なもの主な注意点
4. 資料・ホワイトペーパー商談前に知識や比較軸を渡す必要がある。具体的な課題を解決する資料と登録フォーム。資料への関心と製品の購入意向を同じものとして扱わない。
5. ウェビナー説明や質疑によって課題への理解が深まる。明確なテーマ、登壇者、申込みと開催後の案内。参加者全員が同じ検討段階にいるとは限らない。
6. SNS広告媒体で指定できる役職、業界、関心などから対象を絞りたい。対象条件、訴求、クリエイティブ、LP。反応しやすい訴求と商談につながる訴求が一致しない場合がある。
7. 展示会・オフラインイベント製品を見せたり、その場で課題を聞いたりする価値が高い。来場者への問い、記録方法、開催後の優先順位と連絡。名刺の枚数ではなく、会話内容と次の行動を記録する必要がある。

対象を選んで働きかける5施策

施策向く場面最初に必要なもの主な注意点
8. LinkedIn営業・ソーシャルセリング企業、担当者の職種・役職、投稿などを確認してから接点をつくりたい。対象条件、連絡理由、段階的なメッセージ。対象者が利用している必要があり、最新のプラットフォーム規約を確認する。
9. 新規開拓メール適切に取得した業務用の連絡先と、相手に関係する具体的な理由がある。送信先の取得経路、短い文面、返信後の流れ、配信停止手段。対象国の法令と受信拒否を確認し、到達率、対象、文面の問題を分けて検証する。
10. 電話営業課題の緊急性が高く、会話で対象かどうかを早く確認したい。対象リスト、会話の目的、断られた場合の扱い。つながりにくく、冒頭で連絡理由を伝えられないと会話にならない。
11. ABM契約価値が高い少数企業へ、複数の関係者と接点をつくりたい。対象企業、関係者、企業ごとの仮説、担当分担。対象を広げすぎると個別性がなくなり、通常の一斉施策と変わらなくなる。
12. 紹介・パートナー信頼が重要で、共通顧客を持つ企業や既存顧客がいる。紹介してほしい対象、紹介理由、相手にもある価値。再現性は紹介元との関係と、依頼条件の明確さに左右される。

自社に合うリード獲得方法を選ぶ5つの条件

「一般的に効果が高い施策」ではなく、自社が今検証できる施策を選びます。次の5条件に答え、主軸を1つ、補助施策を加える場合も1つまでに絞ります。

  1. 1.検索需要:顧客はすでに課題や製品カテゴリを検索しているか。検索しているならSEOや検索広告、していないならアウトバウンドや啓発型コンテンツを検討する。
  2. 2.対象者の見つけやすさ:企業名、担当者の職種・役職、地域などで対象を特定できるか。特定できるならLinkedIn、メール、電話、ABMを小さく試せる。
  3. 3.成果を確認したい時期:今月中に顧客仮説を確かめたいのか、半年後の安定流入を作りたいのか。短期の会話と長期の資産を分ける。
  4. 4.予算と社内工数:広告費だけでなく、記事制作、対象調査、登壇準備、架電、獲得後のフォローに使う時間を含める。
  5. 5.獲得後の対応力:誰がいつ連絡し、何件まで丁寧に対応できるか。対応できる量を超えてリードを集めない。
現在の条件主軸の候補補助の候補
検索需要があり、時間をかけて検索から継続的に読まれる記事を作れるSEO・記事資料、比較ページ、検索広告
検索需要があり、早く訴求を検証したい検索広告専用LP、資料、営業フォロー
狙う企業と担当者の役職が明確で、早く会話したいLinkedIn、メール、電話のいずれか対象者に役立つ記事や事例
説明が必要で、複数人へ同じ知識を届けたいウェビナー、資料開催後の個別フォロー
少数の高価値企業へ組織的に働きかけたいABMLinkedIn、メール、イベント
信頼が重要で、既存の関係を活用できる紹介・パートナー事例、共同イベント

リード獲得から商談化までの流れを先に設計する

リード獲得は、連絡先を得た時点で終わりません。誰を集め、何を伝え、どの行動へ案内し、誰が対応するかを先に決めると、施策ごとの有望度と改善点を比較できます。

  1. 1.対象を決める:企業規模、業界、担当者の職種・役職、課題、地域、除外条件を書く。
  2. 2.相手に渡す価値を決める:記事、資料、診断、事例、短い会話など、課題に合う入口を1つ選ぶ。
  3. 3.次の行動を決める:資料を見る、返信する、ウェビナーへ参加する、日程を決めるなど、負担の小さい行動を1つにする。
  4. 4.獲得経路を記録する:どの記事、広告、イベント、紹介、メッセージから来たかを残す。
  5. 5.担当と対応期限を決める:誰が内容を確認し、いつ、どの情報を踏まえて連絡するか決める。
  6. 6.段階を定義する:獲得後の育成(リードナーチャリング)と絞り込み(リードクオリフィケーション)を含め、リード、有望リード、次ステップ、商談をチームで同じ意味にする。
  7. 7.最初の検証範囲を決める:期間、予算、対象件数、継続・修正・中止の条件を書く。

フォームの項目を増やすほど情報は増えますが、入力の負担も増えます。最初から使わない個人情報は集めず、利用目的と連絡方法を明示し、取得後も必要な範囲で管理します。メール、電話、SNSで連絡する場合は、取得経路、対象国の法令、受信拒否・配信停止の方法、保存期間、各プラットフォームの最新規約も確認してください。

企業や役職を指定して接点をつくるなら、LinkedIn営業を候補にする

LinkedIn営業は、狙う企業や担当者を役職、業界、地域などで絞り込め、投稿やプロフィールから連絡する理由を確認できる場合に向きます。検索流入を待つのではなく、対象条件に合う相手を選び、投稿への反応、つながり申請、初回メッセージ、フォローアップを段階的に進めるアウトバウンド型のリード獲得です。

最初から商談リンクを送るのではなく、なぜ連絡したのかを短く伝え、課題や関心があるかを確かめます。関心が確認できた相手だけを次の案内へ進めると、連絡先の件数ではなく、会話に進める対象を見分けやすくなります。

リード獲得数だけでなく、商談に近づいた割合を測る

施策の目的は連絡先を増やすことではなく、顧客になりうる相手との会話を増やすことです。獲得件数に加え、対象条件への適合、初回対応までの時間、商談への移行、獲得と対応にかかった費用・工数を同じ期間で確認します。リード獲得率は各施策の改善に使い、LP訪問とアプローチ開始のように母数の定義が異なる率を、そのまま横並びで比較しません。

指標計算または定義分かること
リード獲得数期間中に登録、申込み、紹介、返信など、次の案内につながる行動や関心が確認できた対象数。施策が接点をつくれているか。
リード獲得率獲得リード数 ÷ LP訪問、広告クリック、参加者、アプローチ開始など施策ごとの母数。入口から接点へ転換できているか。
リード獲得単価(CPL)施策費 ÷ 獲得リード数。1件の接点を得るために使った費用はいくらか。
対象適合率対象条件を満たすリード数 ÷ 獲得リード数。集めた相手が狙う顧客に近いか。
初回対応までの時間リード獲得から担当者が最初に確認・対応するまでの時間。関心がある間に対応できているか。
次ステップ移行率事前に決めた次の行動へ進んだ数 ÷ 獲得リード数。案内や会話が前へ進んでいるか。
商談化率日程が確定した商談数 ÷ 獲得リード数。接点が具体的な営業機会につながったか。
有効リード単価(施策費+直接工数を金額換算した費用)÷ 対象条件を満たすリード数。件数ではなく有望度を含めて効率を見られるか。

リード獲得で起きやすい5つの失敗

  • リードの条件を決めず、フォーム登録や名刺の件数だけを目標にする。
  • 獲得後の担当者と対応期限がなく、関心がある間に連絡できない。
  • 対象、訴求、チャネルを同時に変え、何が効いたのか分からなくなる。
  • 最初の依頼が大きく、まだ関心が分からない相手へすぐ商談を求める。
  • 流入元と会話内容を記録せず、次の施策へ学びを引き継げない。

自社のリード獲得施策を決める確認項目

次の項目に答えられれば、施策の実行と検証を始められます。答えられない項目がある場合は、広告費や送信件数を増やす前に条件を決めます。

  • 顧客になりうる企業、担当者の職種・役職、課題、除外条件を一文で説明できる。
  • 顧客が検索中、課題認識中、未反応のどの状態にいるかを決めている。
  • 主軸の施策を1つ、補助施策を加える場合も1つまでに絞っている。
  • 相手に渡す価値と、次にしてほしい行動を1つずつ決めている。
  • 獲得後に誰がいつ連絡し、何件まで対応できるか分かっている。
  • リード、有望リード、次ステップ、商談の定義をそろえている。
  • 期間、予算、工数、継続・修正・中止の条件を記録している。

FAQ

よくある質問

リード獲得とは何ですか?

将来顧客になる可能性がある企業や担当者を見つけ、登録、申込み、紹介、返信など、次の連絡や案内につながる接点を得る活動です。記事の閲覧や広告表示だけで相手を特定できない場合は、通常リード獲得とは分けて考えます。

BtoBのリード獲得にはどのような方法がありますか?

SEO、資料、ウェビナー、検索広告、SNS広告、比較サイト、LinkedIn営業、新規開拓メール、電話営業、ABM、展示会、紹介・パートナーなどがあります。検索中の人を集めるのか、関心を育てるのか、対象を選んで連絡するのかで使い分けます。

少人数のBtoB企業はどの施策から始めるべきですか?

顧客が検索しているか、対象企業や担当者の職種・役職を特定できるか、いつまでに反応を確認したいか、獲得後に何件対応できるかで主軸を1つ選びます。検索需要があるならSEOや検索広告、対象を特定して早く会話したいならLinkedIn、メール、電話などが候補です。

リード獲得と商談獲得の違いは何ですか?

リード獲得は、相手を特定し、関心や行動を確認できる接点を得た段階です。商談獲得は、その相手と日程を決め、課題や提案を具体的に話す段階へ進んだ状態です。リードの件数だけでなく、対象適合率や商談化率も確認します。

リード獲得では何を計測すればよいですか?

リード獲得数、施策ごとの獲得率、リード獲得単価(CPL)、対象条件への適合率、初回対応までの時間、次ステップ移行率、商談化率を記録します。各指標の定義と期間を先に決めると、同じ施策の改善を追いやすくなります。

Kachiluの調査・ガイド

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